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調査官の評価

2012.07.12

税理士法人レガートの“税務調査ブログ”。(Vol.10)

 

■調査官の評価

「調査官には追徴税額のノルマがないのであれば、あんなに無理やり追徴税額を

課そうとしなくてもいいのに・・・」社長がこう思うのも当然でしょう。

 さて、これにはノルマ以外のカラクリがあるのです。税務調査で調査官は件数の

ノルマを負っているのですが、実は「評価」は別に行われています。

調査官も公務員というサラリーマン。他の国家組織と違うのは、完全な年功序列

で昇進昇格するのではない、ということです。

 

 調査官は、今まで担当した税務調査でどれだけの増差所得(税務調査前と後で、

利益の金額がどれだけ変わったのか)で評価されており、その金額が大きければ大

きいほど昇進昇格が早くなり、出世できるのです。

 

実際に国税組織では、明らかに年下の上司(統括官といいます)が、年上の部下

(調査官)を使っているのを目にすることができます。出世の早い調査官は、今ま

で多額の増差所得を発見し課税してきたのです。

 

 調査官の評価にはもう1つあります。それは「不正発見割合」です。

簡単にいうと、悪いことをしている=脱税している会社を見つけた割合なのですが、

具体的には重加算税を課した割合です。税務調査を10件行い3件重加算税を課したと

すると、30%の不正発見割合ということになります。この不正発見割合が高い調査

官も評価され、早く出世することができます。

 

ここで注意が必要なのですが、出世に燃える調査官ほど、無理やりでも誤りを発

見したり、特に不正を発見しようとします。しかし、実際には誤りがなくても「こ

れは経費にできませんね」とか、「これは売上の計上時期がズレていますね」と平

気で言ってくることもあります。本当に誤りがあるのであれば当然修正すべきです

が、誤りもないのに無理やり指摘してくることに対しては断固として反論すべきで

す。

 

また昔から、「税務調査ではお土産が必要」と言われます。お土産とは、税務調

査で何も誤りがない場合に、調査官としては税務署に帰りづらくなってしまうので、

わざと小さい誤りを用意しておき、修正申告をしてあげる行為を指しています。

 

確かに調査官は、誤りを見つけて評価されているわけですから、何も誤りを発見

できなければ気まずい思いをしているのかもしれません。しかし、これでは何のた

めの税務調査かわかりません。調査官の評価など気にせず、堂々と申告是認を主張

しましょう。「お土産」の用意などを考える必要はまったくありません。

 

(つづく)

 

 

7月は税務署の人事異動の時期です。調査官も新しい年度のノルマ(件数)をか

かえて税務調査にやってきます。

 

 税務調査は確かに嫌なものですが、発想を変えて逆利用してみませんか。

例えば、社内で変えたい制度や廃止したい制度がある場合に、「税務調査で指摘さ

れたので、今後はこうする。」というように、税務調査を口実に社内改革を実施す

ることも可能です。

 実際には指摘されていなくても、「税務調査で・・・」となれば、変更や廃止も

しやすくなります。

 

より良い会社になるための一つの手段として、税務調査を逆利用してみましょう。

 

 

今回もお読みいただきありがとうございました。

税理士法人レガート 税理士 服部誠

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