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「自己資本比率は何%が良いのか?」
2016.07.19
初めての会社の決算書を拝見するときに、私が一番最初に見るのが自己資本比率です。
売上、利益がでている、ということも、それは見ることは見ます。売上と利益は、一目でいくらか分かるので、そこはきちんと見ますが、気にするのは何か、というと、この自己資本比率だということです。
自己資本比率(%)=純資産の部の金額÷総資産の金額×100 |
自己資本比率は、上の算式で計算します。
例えば、下記のような会社ですと
貸借対照表 | |||
金 額 | 金 額 | ||
資 産 | 80,000 | 負 債 | 30,000 |
資 本 金 | 10,000 | ||
利益剰余金 | 40,000 | ||
合 計 | 80,000 | 合 計 | 80,000 |
ということになります。
なぜ、この比率を気にするかというと、資本金と利益剰余金は、会社の財産のうち、返さなくてよい金額。
この、“返さなくてよい金額”=返済不要の資金の割合が、自己資本比率。
ということは、この比率が高いとつぶれにくい、低いとつぶれやすい、という、分かりやすい判断ができるのです。さて、ではどのくらいの比率がよいのでしょうか。
80% : ほとんど、無借金に近いです。無借金を目指しましょう。
50% : 半分が返済不要の資金ということは、優良です。
30% : 1/3 が返済不要の資金です。油断できませんが、日本では一般的です。
10% : 危険域。一般的には、対策を早急に立てないと危ない比率です。
あくまで、一般的にですがこのような判断をします。
このときに、注意したいのが同族会社の場合は、長期借入金の中の【社長借入金】です。この長期借入金は、【資本金に近い、長期借入金】であることが多いので、これも考慮したほうがよいです。といっても社長借入金が返済不要か、ということとは違いますので、誤解ないように。
税理士法人レガート 税理士 土田拓己
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