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マルサが発見! 財産の意外な隠し場所

2016.08.17

脱税者はあの手この手で財産を隠そうとしますが、国税査察官(いわゆるマルサ)の手にかかれば隠し通すのは至難の業です。
国税庁が毎年この時期に公表している「マルサのお手柄」をみると、物置や貸倉庫など意外な場所に隠された現金が査察で発見されています。

国税査察官の〝お手柄〟公開

各国税局に配置されている国税査察官(マルサ)は、「適正・公平な課税の実現」と「申告納税制度の維持」を目的に、悪質な脱税者に対しては刑事責任を追及しています。
毎年この時期にマルサの査察調査の実績が公表されますが、脱税者の財産隠しの手口はテレビドラマそのものです。

例えば、

  • クローゼットの衣服の下に隠されたボストンバッグに現金1億円が・・・
  • 階段下のスペースに積み重ねられた段ボール箱に現金1億7000万円が・・・
  • 外部で借りたトランクルーム内に大量の現金が無造作に・・・ などなど

すべてマルサの家宅捜査によって発見されています。

査察の傾向

平成27年度に処理された査察事案に掛かる脱税額は、総額で138億4100万円、同年度告発分は112億400万円でした。ともに前年度を下回り、脱税額としては平成になってから最も少ない金額だったようです。マルサの査察結果にも不況の影響が表れているのでしょうか。

その一方で、海外法人への架空経費の計上など、国際的な脱税事案の割合は過去10年で最高水準になっていました。

また、業種別では建設業や不動産業、クラブなどの脱税が多く、売り上げを除いて申告したり、架空の経費を計上したりする手口が目立ったといわれています。

納税額を少なくしたいがために財産隠しをするわけですが、結局は本来の税金と多額の罰金を納める羽目になるうえ、刑事罰にも問われてしまいます。マルサに摘発されるような行為には絶対に手を染めないようにしましょう。

 

今回もお読みいただきありがとうございました。

税理士法人レガート 税理士 服部誠

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