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自分が発信したSNSの自慢ネタから税務調査に発展。脱税容疑で逮捕へ

2019.12.11

今回は、自分が発信したSNSの自慢ネタから墓穴を掘り、税務調査に入られたあげく、東京地検特捜部に脱税容疑で逮捕・起訴された「青汁王子」を取り上げます。ポイントは、彼を起訴まで持ち込んだ国税の“情報収集能力”にあります。

SNSの投稿から「税務調査→脱税発覚」へ

2019年2月、女性向けにダイエット効果などをうたって青汁をヒットさせ、メディアなどでも派手に取り上げられた「青汁王子」こと三崎優太(株式会社メディアハーツ・代表取締役)が、脱税の容疑で東京地検特捜部に逮捕されました。

彼は青汁などの健康食品を販売する「メディアハーツ」という会社の社長だったのですが、架空の広告宣伝費などで2年間にわたって5億1300万円の所得を隠し、約1億4000万円の法人税と約4000万円の消費税を脱税。その後、逮捕・起訴されたのです。

まさに、これから確定申告が始まるというタイミングでの逮捕劇であり、世間の納税者に警笛を鳴らすために、見せしめ的にリークしたとも思える報道でした。とくに、SNSへの投稿がきっかけで税務調査に入られ、脱税が明るみになった点は見逃せません。

国税の情報収集能力を甘く見るのは禁物

メディアハーツの売上は、2016年9月期が18億円だったのに対して、2017年9月期は121億円に急増したといわれています。

健康に良いとされる青汁を飲みやすくしてヒット商品に結びつけた彼の経営手腕には感心するところもありますが、その後のド派手な私生活をメディアで紹介したり、SNSで自ら発信したりした結果、国税にマークされて今回の顛末を招いたものと思われます。

つまり、自ら墓穴を掘ったといっても過言ではないでしょう。税務調査の結果を見る限り、脱税の手口も架空の経費(広告宣伝費)の水増しというお粗末なものでした。

彼の自慢話はSNSで自ら発信したものに加え、テレビなどのメディアでも盛んに取り上げられ、豪華マンションでの生活振りや高級外車、高級腕時計、競走馬の保有などを自慢げに紹介していました。こうした派手な生活の状況を国税当局が見逃すはずがありません。

会社の急成長と彼自身の派手な金遣いから、税務調査のターゲットになるのは至極当然といえます。国税の情報収集能力を甘く見てはいけません

国税はSNSの情報もチェックしている

国税は、法定調書や取引資料箋などから情報を収集しているほか、ブログやフェイスブック、インスタグラムといったSNSからも情報を収集し、税逃れをしていないかどうかをチェックしています。SNSにアップされている内容から、財産的価値と投稿者の金銭感覚を探っているのです。

三崎被告のSNSには、豪華マンションに高級外車、高級腕時計、競走馬、さらには現金の札束を山にした写真まであり、彼が発信していた内容はまさに、国税にとって“宝の山”に見えたのではないでしょうか。余ほど自慢したかったのか、具体的な金額までインスタグラムに書き込んでいました。

  • 「僕も馬主として4頭の愛馬を落札してきました」
  • 「金額は4頭合計で2億2400万円」
  • 「今までで一番高い買い物だった、でも夢が買えたからいいとしよう」

また彼は、国税を刺激するような言葉をツイッターで発信しています。

  • 「公文書偽造するやつが長官の国税局に、そんな偉そうなこと言われたくない」
  • 「数十億納税して、この仕打ちはやってられない」
  • 「若い優秀な人が海外に逃げる意味を考えるべき」
  • 「去年は13億円納税した」

飛ぶ鳥を落とす勢いで急成長し、贅沢をし尽くしたあげくに脱税で逮捕され、被告人となった青汁王子。国税を甘く見た代償は大きかったといえます。

税務調査の対象にならないために

この事件から気付いていただきたいのは、国税の情報収集力の凄さです。これは決してマルサ(査察部)などに限った話ではありません。一般の税務署であっても、様々な方法で納税者に関する情報を収集し、税務調査に活用しています。

また、個人の所得税や相続税に関する税務調査においても、税務署内部の準備調査の段階で、SNSのチェックは行われています。税務調査の対象に選ばれないよう、自慢ネタの発信は慎んだ方がベターでしょう。SNSは税務署も見ていると肝に銘じておきましょう。

なお、三崎被告に対しては懲役2年(執行猶予4年)が、メディアハーツに対しては罰金4,600万円の有罪判決が、東京地裁にて言い渡されました。本人は判決内容に納得いかないと言いながらも、控訴をしなかったため、有罪判決が確定しています。

税理士法人レガート 税理士 服部誠

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