相続専門税理士服部誠の「相続情報マガジン」

付属設備の評価方法

2016.04.11

付属設備の評価方法

●再調達価額が基準であることに注意

　家屋の付属物のうち、給排水設備や電気、ガス、水道などの設備は家屋に含まれます。しかし、家屋から独立した門扉や塀、庭石などは、家屋とは別途に評価します。

　門扉や塀は、それを再び建築するのに必要な再建築費を基準として、経過年数に応じた減価額を差し引いて評価します。

　庭石の設備についても、家屋から独立しているので個別の評価が必要です。この評価は門扉などと同じで、これらを再調達するのに要する価額、「再調達費」が基準となり、これに70％をかけて評価額を出します。このときには、搬入費用や据付費用も含めて計算します。

　いずれも処分価格ではなく、その設備を再構築、再調達するのに必要な費用が基準になりますので、注意が必要です。

■家屋・付属設備の評価方法

●居住用・事業用の家屋の評価　　　　

　　　評価額＝固定資産税評価額　×　1.0

　●建設中の家屋の評価

　　　評価額＝費用現価　×　70％

　●構築物の評価

　　　評価額＝（再建築価額―償却費）×　70％

税理士法人レガート　税理士　服部誠

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