お知らせ・ブログ
News&Blog
節税していたら資金ショートした話
2016.05.18
節税は大きく3種類があります。
①お金が戻ってくるのに経費になるもの(セーフティー共済や返戻金のある生命保険)
②お金が戻ってこないもの(各種経費、固定資産購入)
③利益分散又は税率低減
(個人所得税の税率が低いので、役員報酬として経費にする。)
①のデメリットは、戻ってくる時に課税されるというところで、利益の先延ばし=『課税の繰り延べ』と呼ばれます。
②はどうでしょうか。
利益が出るから期末までいろいろ買ってしまおうという事で②を期末までに実施すると、下記のようなことになります。
===========================
A:利益 100万円
B:税金 A×35%=35万円
===========================
■節税しない場合
現金 100万円
納税 -35万円
残金 65万円
===========================
■100万円経費使って節税した場合
現金 100万円
経費 -100万円
納税 0円
残金 0円
===========================
なんと、節税しようとしたら残金が0円。ショートしてしまいました。
つまり、②であれば【将来の売上に結びつくもの】【現在または将来必要なもの】を、
『来期の経費にするのではなく、今期の利益と相殺しよう』という趣旨でないと資金減少するだけになってしまいます。
こう考えると、利益が出るから期末までいろいろ買ってしまおう、とする節税対策は
【将来の売上に結びつくもの】
【現在または将来必要なもの】
であるかを考えて、取捨選択をしていただくことが良い対策であると思います。
税理士法人レガート 税理士 土田拓己
税理士法人レガートは、中央区銀座より様々な情報発信をしております!
税務・会計に関するご相談は、お気軽にご連絡ください。
詳しくは「税務会計顧問サービス」をご覧ください。